グーグルの親会社アルファベットもエヌビディアのGPUに対抗する形で独自の新型半導体を発表、今後はAIの進化、普及が進む中で半導体の中でも特にGPUへの関心、そして需要が高まっていくことが予想されます
2017年5月19日(金)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 兼松渉さん
ある調査会社はトランプ大統領が年内に弾劾される可能性を33%と予想しており、今やその可能性も否定できないと考えています。今後、特に注目されるのはコミー前FBI長官の議会証言の内容を受けて、大統領による司法妨害があったとなれば、目先の政治面の不透明感は強まることが予想されます。
目先は材料不足の強い感もあって、やや動きにくい展開が予想されます。ただ、中長期的には仮に最悪のシナリオでトランプ大統領とペンス副大統領がともに辞任となった場合でもポールライアン下院議長が大統領となり、いずれにせよ企業減税や規制緩和などは実施される見通しです。つまり極端に言うと、トランプ大統領がいなくなるだけで投資家が期待する政策が実現に向かうことが期待されます。最終的には米国経済の追い風となるため、関係者はそれほど悲観的になる必要はないと考えています。
特にデータセンター用の半導体の分野において力関係の変化がみられています。そもそも半導体にはインテルなどが得意とするCPU、そしてエヌビディアなどが得意とするGPUとタイプの異なるものが存在します。GPUの市場は2015年から2020年で3倍に膨れ上がり、700億ドルまで成長するとの予想もあり、CPUに代わり市場の牽引役になることが期待されています。
簡単に言いますとCPUはコンピュータの頭脳として難しい情報処理を行うための半導体で、一方、GPUは本来、パソコンのモニターなどにより高画質な画像を映すために使われる半導体なんですね。最近は単純な作業を大量に効率よく処理するGPUの特性が、人工知能AIのトレーニングに適しているとわかり、膨大な量のデータの処理が必要とされるデータセンターでの需要が増えています。
エヌビディアのGPUはアマゾンの人気AI端末エコーのトレーニングにも使われていることで知られています。今回の決算でもエヌビディアの業績は好調で、確かにデータセンター事業が堅調となりました。また、17日にはグーグルの親会社アルファベットもエヌビディアのGPUに対抗する形で独自の新型半導体を発表、今後はAIの進化、普及が進む中で半導体の中でも特にGPUへの関心、そして需要が高まっていくことが予想されます。
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