メニューの見直しに、さらなるハイテクの導入、マクドナルドやスターバックスなどの企業はこういったところに取り組んでいます
2017年6月23日(金)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 兼松渉さん
21日のナスダック・バイオテクノロジー株式指数は4%ほど上昇し、22日も堅調な動きを見せました。ここ4日間ではおよそ9%を超える上昇となっており、大統領選挙以来の上昇率となっています。相場全体が冴えないだけにややサプライズ感もあるようです。
理由は大きく分けて二つあると考えています。これまで高価な薬価の問題に対して厳しいスタンスを示していたトランプ大統領が大統領令の法案の中で医薬品メーカーにただ無理な値下げを迫るのではなくて、規制を緩和することで価格を引き下げるという方向性を示すと報じられ、予想以上の業界よりのシナリオとなるとの期待が高まっているのがひとつです。また、ある中小バイオ医薬品メーカーによるがん治療薬の臨床試験の結果が良好となったことで、これを機にこの業界におけるM&A、大手による中小企業の買収が活性化するのではという期待が高まっています。こういった動きを受け、ハイテクからバイオ医薬品セクターへのセクターローテーションを指摘する声もあり、この動きは一時的なものでは
ないという見方もあるようです。
アメリカのレストラン分野における今後の課題、注目点として顧客の満足度をどういった形で高めていくかというところが挙げられます。レストラン業界の顧客満足度の低下は深刻化していて、レストラン側もこの問題への対処に動き出しています。主な取り組みとしては二つあり、一つ目はメニューや味の見直しです。例えば、ファーストフードの最大手、マクドナルドで言えば、これまでのようにただメニューの量、選択肢を増やしていくのではなくて、冷凍していないフレッシュビーフを使ったハンバーガーなど質のアップグレードを図ります。もう一つはハイテクの導入による業務の効率化です。特にモバイル端末を使った発注やタッチパネルで注文ができる高性能食券販売機の普及に期待が高まっていて、
実際に導入するところも徐々に増えてきています。
確かに人件費の上昇が相次ぐ中ではシステム化によるコスト削減が期待できます。ただ、それだけではありません。実はアメリカのファーストフード店の顧客満足度の低下の最大の理由はサービスの悪さなんですね。アンケート調査によると、顧客が不満を感じることのうち、70%以上が注文の取り違い、そして不満の15%から20%が態度の悪い店員となっており、それをスマホによる発注、またタッチパネルを使った食券に変えてしまえば、顧客の満足度も上がるという発想なんですね。メニューの見直しに、さらなるハイテクの導入、マクドナルドやスターバックスなどの企業はこういったところに取り組んでいます。
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