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ウォルマートは文房具など各学校のニーズに合わせたパッケージとして売り出しています。量販店は全国に実店舗を有する強みを発揮し、今後も売り上げを伸ばしていくと考えます

2017年8月16日(水)Newsモーニングサテライト

東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん

8月小売売上高は前月比0.6%増加と去年12月以来の大幅な増加となりました。幅広い分野で売り上げが増加した中、在庫が増えたことによる大規模なセールが影響し、自動車及び関連部品が7カ月ぶりの増加となりました。またアマゾンのプライムデーが7月に開催されたことから無店舗小売りの売上高も増加しました。
6月までは2カ月連続で小売売上高が減少したことから市場では懸念する声も出ていました。しかし、今回の発表では5月と6月分も上方修正され、市場の期待通りに消費関連は堅調であることが示されています。減税等トランプ政権の政策をめぐる不透明感は依然として残りますが、雇用関係が好調で、消費者マインドも上向いている中、底堅い拡大が続くと考えます。

年末商戦に次ぐ書き入れ時の新学期商戦が本格的に始まりました。全米小売業協会によると今年の新学期商戦の売上高は836億ドルと去年より10%増加し、過去最高水準になるということです。また、一人当たりの消費額も平均501ドルと去年を上回る見通しです。特に洋服やアクセサリーなどの売り上げ増加が予想されます。
洋服などは子供と直接店舗でみて購入したいとの希望が比較的強く見られることから、店舗を所有する小売企業にもチャンスが大きいです。しかし、アンケート調査では百貨店に行くと答えた比率は去年より26%減少しており、大手百貨店にとっては厳し状況が続くと考えられます。一方、ウォルマートやターゲットなどの量販店に行くと答えた層は24%増えており、明暗が分かれています。
実は早くに買い物をする層のほうがより多くの金額を使っているという調査もあり、各社はプライベートブランドの注力するなど差別化対策を行っています。ターゲットは子供服のプライベートブランドに力を入れ、ウォルマートは文房具など各学校のニーズに合わせたパッケージとして売り出しています。量販店は全国に実店舗を有する強みを発揮し、今後も売り上げを伸ばしていくと考えます。

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