132ドルを来年の予想利益11ドルで割ると株価収益倍率は12倍にしかなりませんので、割安ですし、減税が実施されれば、さらにサポート材料になると思います
2017年9月12日(火)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタルマネジマント 堀古英司さん
前の前の週でしたけれども、ハリケーン、ハービーというのがテキサスを襲いましたけれども、それに加えて、先週末、これは史上最大級といわれるイルマがフロリダを襲うということが懸念されていました。保険会社というのは当然のことながらそういうリスクを管理して保険料を設定しているわけですけれども、アメリカにこれだけ大きな台風が連続すると、これはさすがに影響は避けられないということが懸念されていました。
今回は不幸中の幸いはここ数年、それほど大きな災害がなかったということで、保険会社全体でみれば、数千億ドル単位の余剰資金があるんですよね。これに対して、今回のハービーの損害請求額はおそらく250億ドルぐらいと試算されていますけれども、イルマもそのぐらいだろうと。これでもし、峠を越したならば、十分に対応可能ということになります。保険会社はこれよりも中長期的には今、起こっている金利の低下のほうが問題だと思います。
実は発表会当日、アップルの株は8割ぐらいの確率でその日は下がるという傾向がみられます。ただ、2010年以降、iPhoneの発表以降のチャートでは、iPhone5が大幅に下落した以外は中長期的には上がっているということですね。
今回、1000ドルぐらいのiPhoneが出るといわれていますけれども、このように価格と機種が多様化しているのはサポート材料だと思います。というのは、アップルはiPhoneに1000ドル払ってもいいと思っている人でも、これまでは700ドルで買えていたわけですが、今後はこれだけ多様化してくると、1000ドルの人は1000ドル、700ドルの人は700ドルの機種を買うということで、よりアップルにとっては売上を最大化できるようになっていると思います。
アップルは現在、1株当たり30ドル近くの現金を持っていますけれども、今日の株価、162ドルからこの30ドルはいつでも株主に還元できますので、その分を差し引いて132ドル。132ドルを来年の予想利益11ドルで割ると株価収益倍率は12倍にしかなりませんので、割安ですし、減税が実施されれば、さらにサポート材料になると思います。
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