このような取り組みが業績にどの程度影響を与えるか数字で見るのは難しいですが、アップルのiPadへの対抗策や顧客の囲い込み策として注目されています
2017年9月1日(金)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん
市場の予想通りの低水準となりました。この結果を受け、市場では年内の利上げ観測が後退しています。7月31日には市場参加者の42%が12月のFOMCでの利上げを見込んでいましたが、本日30%まで低下しています。
携帯電話の通信料の引き下げなどがインフレ率低下の特殊要因として挙げられていますが、グローバル化にいる賃金低下圧力、ネット販売による価格低下圧力、AIの進歩など構造的な変化がインフレ低下圧力として働いている可能性も無視できません。FRBが掲げる2%の目標に到達するまでは時間がかかると予想され、FRBによる利上げのペースが今後鈍る可能性が高いと考えます。
アメリカでもっとも人気のあるスポーツで、最近はeスポーツの躍進が話題になりますが、アメリカンフットボールリーグのNFLはビジネスでも成功しています。去年の総売上高は133億ドルと2位のメジャーリーグ、3位のイングランドのプレミアリーグを大きく上回っています。
まずゲームの放送権をリーグで管理している点があります。世界的にスポーツの放送権料が高騰している中、NFLは有利に交渉を進めることができています。また、これまで大手ネット企業と組むことには消極的でしたが、今年から一部アマゾンでライブストリーミングをするなど、徐々に拡大しています。さらにNFLは1業種につき1社で計37社のスポンサーがいますが、スポンサー収入が過去5年間で年平均5.5%増加しています。
マイクロソフトはタブレット端末サーフェスを契約の対象として選手やコーチが練習内容や試合中の戦略などをサーフェスで管理することができます。また、一般視聴者はXboxで一部試合を見ることもできます。このような取り組みが業績にどの程度影響を与えるか数字で見るのは難しいですが、アップルのiPadへの対抗策や顧客の囲い込み策として注目されています。
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