Rokuは広告を掲載することで通信機器の販売以外からの収益が拡大しています。このようなサービス分野が特に今後の業界の伸びを牽引すると見込んでいます
2017年9月13日(水)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 近下篤子さん
中小企業楽観指数は2カ月連続の改善となりました。昨年の大統領選後に政策期待から急上昇しましたが、政策に目立った進展がなかったことから今年に入って低下が続いていました。ただ、足もとでは政策の追い風のない状態でもアメリカの経済成長を受け、中小企業の見通しに明るさが戻りつつあるようです。
内訳をみると、設備投資や事業拡大に前向きになっていることがわかります。今後6カ月以内に設備投資を行うと回答した企業の割合が2006年以来の高水準に達したことに加え、いまが事業拡大のタイミングだと答えている企業も2004年以来の水準を回復しました。中小企業が業績見通しに自信を深め、攻めの姿勢に転じていることはアメリカ経済全体にとって明るいニュースと言えそうです。
今回のイベントでは4Kに対応したApple TVも発表になっています。Apple TVとはセットトップボックスと呼ばれるオンライン動画をテレビでも見られるようにする通信機器です。Apple以外にもAmazonが販売しているスティックタイプのものなどオンライン動画をテレビでみたいという需要が増加していることや自分の好きなコンテンツを低価格で楽しめることなどを背景に利用が拡大しています。
セットトップボックスを手掛ける業界最大手の企業はRokuという会社で、今月Nasdaqに上場することを発表しました。1500万人以上の利用者を抱え、Rokuを利用した動画の視聴時間は急拡大が続いており、今年の1-6月には前年同期比で60%以上伸びています。
ハードウェアとサービスの両面で成長に期待できます。現在、テレビ用通信機器の普及率は54%程度で、さらなる拡大の余地があります。また、サービス面ではAmazonやNetflixがオリジナル動画で利用者を引き付けているほか、Rokuは広告を掲載することで通信機器の販売以外からの収益が拡大しています。このようなサービス分野が特に今後の業界の伸びを牽引すると見込んでいます。
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