将来的にはジョンソンエンドジョンソンなども参入してくるとみられ、手術支援ロボットの市場規模は2015年時点の約41億ドルから、2020年には98億ドル程度まで拡大するとの予想もあります
2017年10月24日(火)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズアメリカ 尾坂将司さん
S&P500が3%以上の調整がないまま推移している期間は本日で242日間となり、95年から96年にあった241日間を上回り、世界恐慌以降で最長となりました。経済データでみてもISM製造業景気指数は60前後と歴史的に見たレンジの上限となっていて、市場もさすがに下がるのではないかと慎重な姿勢を崩していません。
今週は大型ハイテク企業の決算が相次ぎますが、個別銘柄でも高値更新が続いているだけに、好決算でも利益確定の売りが入る可能性があります。ただ、目先は上院と下院ですり合わせた予算決議案の可決やFRBの次期議長の指名などが発表される見通しで、そういった材料は株価のもう一段の押し上げにつながる可能性もあります。
先週、半導体大手インテルがリモートケア、遠隔医療に活用するためのソフトウェアプラットフォームを発表しました。この技術を使うと病院へ行かなくても、パソコンやモバイル端末で診察を受けられるようになります。
それ以外にコスト面での恩恵もあります。医療機関が遠隔医療を導入すると、入院回数を40%削減できるとの調査があります。また、あるコンサルティング会社によると、アメリカ企業が従業員向けの保険に遠隔医療を含めることで、企業に医療費負担が軽減、ヘルスケアコストを年間60億ドル以上削減できるとされています。
インテュイティヴ・サージカル社のダ・ヴィンチという手術用ロボットでは医師が遠隔操作で人の手が届かないような患部に少ない切開で手術することができ、患者への負担が少ない低侵襲医療を可能にしています。この分野では先日、FDA、アメリカ食品医薬品局がトランスエンテリックス社のロボットを承認したほか、将来的にはジョンソンエンドジョンソンなども参入してくるとみられ、手術支援ロボットの市場規模は2015年時点の約41億ドルから、2020年には98億ドル程度まで拡大するとの予想もあります。
« この雨の重たい馬場もものともせず、追われて追われてキセキ捉えました。キセキがこの重たい馬場、降りしきる雨の中での菊花賞を制しました。鞍上ミルコデムーロ、菊花賞初制覇 | トップページ | オンライン販売の広がりで、返品額も増加傾向にある中、アマゾンなどの動きは顧客の返品を制限するのではなく、返品対応を強化することにより更なる顧客基盤の拡大を狙うものと考えられます »
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