こうした新サービスによりスマートホームの認識が広まる、つまり消費者がその便利さに気づけば、一括管理の業者型への需要も一段と増えていくと考えています
2017年11月16日(木)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
S&P500社のうち9割以上の企業が第3四半期の決算を発表しましたが、70%以上の企業が市場予想を上回る利益を発表し、全体の増益率は6.1%増と9月末時点の予想3.1%増から大きく上振れしました。中でも海外の売上高が50%以上を占める企業では13.4%増と米国内が50%以上を占める企業の2.3%増に対してアウトパフォームしており、世界の経済成長とドル安の恩恵を受けていることが確認されました。
前年同期が極端に低かったエネルギーが135%増。グローバルに展開する半導体とインターネットが好調であったITが19.5%増と主導しています。一方で、金融が8.3%減と足を引っ張る形となりました。今後の見通しも10-12月期も3四半期続けて2ケタ増益が予想されており、業績面では株価を下支えすることになりそうです。
音声認識スピーカーは今後、家電などインターネットにつないだスマートホームにおける中心的な存在になっていくと思われます。また、コントロール4という企業は家電をインターネットでつなぐ機器を提供していて、スマートホーム市場の拡大を後押ししています。
実はスマートホームの市場は大きく二つに区別できます。個人が音声認識スピーカーの導入などにより進める個人型のものとセキュリティーなどを担う企業が主導するものです。例えば、アラームドットコムという企業はセキュリティー管理を中心に室内の空調や照明など一括して管理できるサービスを提供しています。
現状は個人型の普及がメインとなっていますが、今後、業者型の普及も手伝って、スマートホーム市場は2022年までに年率14.5%で成長することが見込まれています。アマゾンがアマゾンキーというセキュリティーカメラとスマートロックを統合したサービスを開始しましたが、こうした新サービスによりスマートホームの認識が広まる、つまり消費者がその便利さに気づけば、一括管理の業者型への需要も一段と増えていくと考えています。
« 強弱材料で綱引きにはなりますが、どちらも値を大きく動かす材料なので、日々思惑が変わる中で、今後は市場の変動が大きくなることに注意が必要だと考えています | トップページ | ロサンゼルスやロンドンなど世界12都市が2025年以降、温暖化ガスを排出するバスの購入を停止する方針を発表しており、今後は電気バスを目にする機会が増えそうです »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: こうした新サービスによりスマートホームの認識が広まる、つまり消費者がその便利さに気づけば、一括管理の業者型への需要も一段と増えていくと考えています:
« 強弱材料で綱引きにはなりますが、どちらも値を大きく動かす材料なので、日々思惑が変わる中で、今後は市場の変動が大きくなることに注意が必要だと考えています | トップページ | ロサンゼルスやロンドンなど世界12都市が2025年以降、温暖化ガスを排出するバスの購入を停止する方針を発表しており、今後は電気バスを目にする機会が増えそうです »
コメント