今後はFRBと市場参加者の予想が異なる来年の利上げに関して市場が想定するように少ない回数にとどまり、金利上昇に歯止めがかかれば、フラット化のペースはより緩やかになると期待されます
2017年11月10日(金)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 近下篤子さん
百貨店大手のメーシーズとコールズの決算が注目されました。コールズは売上高が予想を上回ったものの、通期の利益見通しの中央値が予想を下回りました。一方で、メーシーズは既存店売上高が予想以上に減少したものの、1株利益が予想を上回りました。
年末商戦に強気見通しを示したことに加え、売上高が伸び悩む中で収益性の維持に努める方針が評価されたとみています。例えば、在庫の圧縮やコスト削減に取り組んでおり、店舗閉鎖や人員削減、仕入れの効率化を進めた結果、以前よりも身軽になっているほか、意思決定のスピードも向上したとしています。実店舗が厳しい事業環境にある中で、いかに利益を生み出すのかが年末商戦期においても投資家からの評価のポイントとなりそうです。
足元で12月の追加利上げを織り込む動きが広がっていることから、政策金利に影響を受けやすい2年債の上昇が続いています。一方で、賃金の伸び悩みなどを背景にインフレ期待が乏しいことから長期金利は冴えない動きとなっており、10年債と2年債の金利差、スプレッドは10年ぶりの水準まで縮小しています。
全米経済研究所が定義する景気後退局面は過去30年で3回ありますが、景気後退に陥る1年ほど前に10年債と2年債のスプレッドがマイナス、逆イールドの突入していることがわかります。ただ、現在はこのスプレッドが縮小傾向にあるものの、依然として70ベーシスほど乖離しており、景気後退を懸念するのは時期尚早だと考えています。
銀行セクターは利ザヤの縮小が懸念され、株価もやや軟調に推移していますが、株価全体を過去30年で見ると、ピークを付けるのは逆イールド突入後と確認できるため、まだ株価は上昇局面の半ばにあるとみています。今後はFRBと市場参加者の予想が異なる来年の利上げに関して市場が想定するように少ない回数にとどまり、金利上昇に歯止めがかかれば、フラット化のペースはより緩やかになると期待されます。
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