直近のシティグループの決算では北米のクレジットカード収入が前年同期比でマイナスとなり、長期的な目標を現時点では変更していないものの、これが一時的な現象で収まるかどうか注目したいと思います
2017年12月1日(金)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん
これまではバリュー株主体のダウ平均と成長が期待されるグロース株主体のナスダックが抜きつ抜かれつを繰り返しながら息の長い最高値更新相場を継続してきました。今回の動きもその循環物色の一局面と考えています。適温経済が崩れない限り、バリュー株とグロース株の間でローテーションしながらの上昇がしばらく継続すると考えます。
フィンテックの広がりにより決済や融資などの業務が別の企業で対応可能となっており、銀行の重要性が低下する中、アメリカの銀行は長期的な戦略として自身が発行主体となっているクレジットカードに注目しています。
低金利の環境では小売店からの手数料収入や消費者の支払が遅れた場合の利息は銀行にとって重要な収入源になっています。また、銀行離れが進むといわれるミレニアル世代の囲い込みにもつながります。バンクオブアメリカは預金量が多いほどクレジットカードの特典が付くプランを採用するなどして口座を作るように誘導しています。襲来、住宅ローンなどほかの商品を必要とする際に選んでもらえるようにとの戦略のようです。
クレジットカードの特典に必要な費用は2010年と比較して倍以上に増え、アマゾンなどの参入により競争も激化しています。直近のシティグループの決算では北米のクレジットカード収入が前年同期比でマイナスとなり、長期的な目標を現時点では変更していないものの、これが一時的な現象で収まるかどうか注目したいと思います。
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