アプティブもブラックベリーと提携してセキュリティ面を強化するとしています。こうした自動運転向けに特化していく企業戦略が今後も広がっていくとみています
2017年12月22日(金)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
上昇に寄与したのはボーイングが1000ドル以上と大きく、続いて400ドル以上貢献しているのがユナイテッドヘルス、3M、キャタピラー、アップルの4銘柄です。この5社で2700ドルほどとダウの上昇のおよそ55%に相当するなど一部の銘柄が押し上げた1年といえそうです。このうち3社は資本財セクターですから、世界景気の好調を反映しています。
下落は4銘柄ありますが、最も下落したのはGE、ゼネラルエレクトリックです。GEは11月の開催した投資家向け会議で減配を含む大規模なリストラ策を発表しましたが、株価の反転は見られませんでした。投資家はプランだけではなく、結果を求めているとみられます。2018年の利益見通しも大幅に引き下げており、業績の改善にはしばらく時間がかかりそうなことから、来年もダウの足を引っ張ることになりそうです。
ブラックベリーは昨日、好決算を発表し、株価も大きく上昇しました。ブラックベリーはスマートフォン事業から撤退後、最近ではソフトウェアとセキュリティへと軸足を移しており、今回の決算でもそのソフトウェアとサービス部門では市場予想を上回る19%の増収でした。そして、特に注目しているのが今後の有望市場である自動運転向けの事業です。
自動運転化が進むと車がネットワークの中に組み込まれるため、ハッキングなどから守る技術も必要となります。ブラックベリーは元々データ通信におけるセキュリティ面が強みであり、自動運転はその強みが生かせる分野というわけです。実際、自動運転車向けのQNXと呼ばれるセキュリティに強い包括的なソフトウェアを自動運転開発中の関連各社の提供しています。年明けの北米国際自動車ショーでサイバーセキュリティ関連の新製品を発表することになっています。
今月初めにアプティブという会社が誕生しましたが、これは自動車部品大手のデルファイオートモービルが自動運転向けの技術に特化した部門を独立させた新会社です。このアプティブもブラックベリーと提携してセキュリティ面を強化するとしています。こうした自動運転向けに特化していく企業戦略が今後も広がっていくとみています。
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