働き盛りとなり、所得が増えるミレニアル世代と今後、増加が予想されるヒスパニック系の人々はどちらもスナックを好んで食べる傾向がみられ、中長期的に見てもスナックの売上高拡大につながることが予想されています
2017年12月21日(木)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 高野一真さん
フェデックスは昨日引け後に9-11月決算を発表していますけれども、売上高、調整後1株利益ともに市場予想を上回り、通期予想も上方修正するなど強い内容でした。年末商戦期間の配送量は過去最高ペースとなっていて、アメリカ国内のオンラインショッピングの増加を受けて、好調な陸上運輸部門が全体の業績を牽引しています。
フェデックスの株価は本日堅調推移となっているほか、景気や株式相場の先行指標とされる輸送株指数も高値更新となっています。また、フェデックスは本日下院を通過した税制改革が実施されれば、自社の利益を押し上げると予想しているに加えて、アメリカ企業にとって投資促進や国際競争力の向上が期待できるとの見方を示しています。
今週18日にはスープなどの加工食品大手キャンベルスープがスナックメーカーのスナイダーズ・ランスの買収を発表しました。また、ほかにもチョコレートで有名なハーシーなど食品メーカーがスナックメーカーを買収する動きが加速しています。
食品大手各社は国内で売り上げが伸び悩む加工食品やチョコレート市場を補完する成長分野としてスナック市場の強化に期待をかけていることだと考えています。例えば、今年8月にキャンベルスープは主力の缶入りスープなどの見通しが振るわず苦戦が続くとの予想を発表しました。一方で、アメリカのスナックの売上高を見てみると、2012年以降、年平均で4%近く伸び、堅調に拡大しています。
人口構成の変化がスナック業界の追い風となりそうです。今後、働き盛りとなり、所得が増えるミレニアル世代と今後、増加が予想されるヒスパニック系の人々はどちらもスナックを好んで食べる傾向がみられ、中長期的に見てもスナックの売上高拡大につながることが予想されています。
« 保守系のシンクタンクでは来年のGDP成長率を0.44%引き上げるとしているほか、先日のFOMCでも減税効果等を考慮して来年の見通しが2.1%から2.5%に引き上げられました。今後もエコノミストらによる見通しの上方修正が続くとみています | トップページ | アプティブもブラックベリーと提携してセキュリティ面を強化するとしています。こうした自動運転向けに特化していく企業戦略が今後も広がっていくとみています »
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