金利上昇は好景気によるもので、債券から株への資金シフトが起きて、これも株価上昇を支えると考えています
2018年1月24日(水)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん
ネットフリックスの10-12月期決算の契約者数は834万人と市場予想を大幅に上回り、ネットフリックスの時価総額は1000億ドルを超えました。目標株価の引き上げも相次いでいます。
アマゾン、アルファベット、フェイスブックなど高成長企業の決算が月末月初に集中します。決算前半は銀行や大企業などが多く、今後の見通しなどについて税制改革のプラスの影響を大きく受けましたが、高成長企業は減税の恩恵をあまり受けません。なぜなら、収益の多くを成長への投資に振り向け、利益を出さないためで、利益に対して税金を払うので、減税の恩恵も少ないわけです。ネット企業の決算はクリーンで実力勝負です。
1950年以降のダウの年間騰落率を見ると、20%以上上昇したケースが去年を除いて15回ありました。この内、翌年に下がったのは3回だけで、残りの12回は翌年も上昇しています。また、昔は株価が上下に振れ、不安定でしたが、最近はリーマン危機を除くとあまり下がっていません。これは低金利時代の資産形成で株の重要度が増していることや投資のグローバル化で買い手が増えたことと考えます。
確かに先週末までの2カ月でダウは2700ドル近く上昇しました、実はボーイング、キャタピラー、ホーム・デポの3銘柄だけで1000ドル近くダウを押し上げています。表面だけ見て、高所恐怖症にならず、税制改革、技術革新など変化で恩恵を受ける銘柄を見極めていくのがよいと思います。
市場では逆イールドを指摘する人がいますが、長期金利が上昇してくるとみています。ただし、金利上昇は好景気によるもので、債券から株への資金シフトが起きて、これも株価上昇を支えると考えています。
« どのように減産を終了するかが議論される見通しで、これが意識されると、原油価格の下落要因です。石油需要が季節的に弱まる3月にかけて、WTIは60ドルを割り込む水準に落ち着くとみています | トップページ | オンライン広告への規制強化の可能性や優秀な若手労働者へのビザの問題など彼らがビジネスを展開するうえで政治を意識せざるを得ない事情が背景にありそうです »
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