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減産計画に見直しが入るとWTI原油価格の上値は60ドル程度に抑えられるとみています。一方で、アメリカのシェール生産会社は収益性を重視しているので、下値のめども50ドル程度に抑えられるとみています

2018214()Newsモーニングサテライト

 

三井住友アセットマネジメントNY 曽根良太さん

 

1月中小企業楽観指数は106.9となり、前の月から反転して、ブルームバーグによる市場予想105.3を上回り、引き続き高水準を維持しています。今月の株式市場の大幅な変動などが2月の統計にどの程度影響するかは注目材料ですが、1月いついては全般的に良好な内容でした。

中身の項目を見ると、事業拡大に良いタイミングとの回答が32%と史上最高に上昇しました。これは法人税減税を好感したもので、経済の屋台骨を支える中小企業の経営者が減税による余剰資金を投資に回すということですので、アメリカ経済の強い追い風になると考えています。

 

今月初めの雇用統計を境に長期金利の上昇への懸念などが高まったことから、ドル高に変わったことが転換点となりました。原油はドル建てで取引されていますので、多くの輸入国では自国通貨建てで割高感が広がるため、下落要因となっています。

歴史的な第一歩であり、個人的には影響しているとみています。主要生産地であるテキサス州の石油業界ではニューオイルキングの誕生だと話題になっていました。アメリカのエネルギー情報局はロシアの原油生産量が現在の水準であれば、今年11月にもアメリカが世界最大の産油国になると予想しています。

サウジは2014年後半にシェール増産によるシェア減少を懸念して生産調整役を放棄した経緯があり、今回、アメリカに明確に抜かれることで減産計画を見直す理由づけになると想定しています。減産計画に見直しが入るとWTI原油価格の上値は60ドル程度に抑えられるとみています。一方で、アメリカのシェール生産会社は収益性を重視しているので、下値のめども50ドル程度に抑えられるとみています。

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