株価はしばらくレンジ相場が続き、金利や金融政策について市場のコンセンサスが固まってくれば、再び高値を目指すと考えています
2018年2月13日(火)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん
今日のダウは年初の水準を意識した動きです。S&P500指数のPERは2週間前の18.4倍から16.3倍まで下がったので、この水準では値ごろ感から買いが入ります。アップルやボーイングなどが牽引してほぼ全面高となりました。今週は消費者物価など重要な指標が続くので、引き続き金利を見ながら優良株を物色する動きとなりそうです。
2013年の時はダウが上昇基調を取り戻すのにおよそ5カ月かかりました。これは流動性相場が続くという前提がぐらつき、緩和縮小はゆっくりで、経済のブレーキにはならないというコンセンサスが浸透するのにかかった時間と考えます。
現在、FRBは議長交代で市場へのメッセージが一時的に途切れた状況です。まずは28日に予定されているパウエル新議長の議会証言が注目です。株価急落で利上げが遅れるという見方もありましたが、これを理由にするのが連銀の信認にかかわります。減税効果、株安の影響などムービングファクターが多い中、見極める時間が必要で、市場と同対話するのか重要です。
今週は消費者物価など金利を動かす重要指標が続きます。1月分の数字はやや強めに出るかもしれませんが、株安の影響を受ける来月以降の指標を検証する必要があります。このため、現在の金利水準でも投資家の債券購入意欲は強く、市場は急速な景気過熱はないと受け止めているようです。株価はしばらくレンジ相場が続き、金利や金融政策について市場のコンセンサスが固まってくれば、再び高値を目指すと考えています。
« 昨年末にはティファニーが欧州企業の買収のターゲットになるとの可能性が報道され、ティファニー株は急上昇しました。今後も業界内のM&Aが注目材料になると考えています | トップページ | 減産計画に見直しが入るとWTI原油価格の上値は60ドル程度に抑えられるとみています。一方で、アメリカのシェール生産会社は収益性を重視しているので、下値のめども50ドル程度に抑えられるとみています »
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