光ファイバーはアメリカやヨーロッパの多くの国でまだ普及が進んでいません。今後はこれらの地域でも需要が拡大するとみられています。さらに、光ファイバーの価格も上昇してきており、関連銘柄への注目が集まっています
2018年2月23日(金)Newsモーニングサテライト
野村グループ 前田秀人さん
実は株式市場が好調であった2016年後半から今年の初めにかけて、すでに金利は上昇し、市場に強い影響を与えていたことがわかります。資産に対していくら現金を保有しているか、また資本に対していくら負債を抱えているかを大型株のベンチマーク、ラッセル1000指数のセクター別にみると、電気通信はインフラ投資などで現金が多く出ていってしまう一方で、アップルやフェイスブックなどに代表される情報技術セクターはキャッシュが潤沢です。
2016年7月以降の株価指数に対するパフォーマンスを足してみると、相対的に現金保有率が高いセクターが指数を上回り、負債比率が高いほうが下回っています。つまり金利が底を打ってから1年半、現金保有が好まれ、逆に負債は敬遠されているという選別が水面下で行われていたのです。今後の金利見通しに沿ったポートフォリオを構築する際に、こういったデータが有用かと思います。
ゲームなどデータ容量の多いコンテンツの増加やモノとネットがつながるIoTの発展などに伴い、今後、データ通信量の増加に拍車がかかるとみられ、2021年には2016年のおよそ3倍に達すると予想されます。
データ処理の基盤となるデータセンターへの設備投資が急拡大しています。アメリカのアマゾンドットコム、マイクロソフト、そしてアルファベット傘下のグーグル、3社の2017年の設備投資と資本リースの総額を見てみると、3社合計で416億ドル、およそ4兆4500億円に達しており、これは前年比33%の増加です。このすべてがデータセンターの建設に使われるわけではありませんが、3社とも設備投資の中核にデータ処理能力を含むネットワークの強化を掲げています。
高速かつ大容量の通信を実現するためには光ファイバー網の整備が不可欠とされています。光ファイバーはアメリカやヨーロッパの多くの国でまだ普及が進んでいません。今後はこれらの地域でも需要が拡大するとみられています。さらに、光ファイバーの価格も上昇してきており、関連銘柄への注目が集まっています。
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