長短金利差が0.5%以内になっているときに、一番株が上がっているというのがよくわかると思います。今まさに0.5%以内に入ろうとしている水準で、この水準が続く限り、株式相場は堅調だと思います
2018年3月20日(火)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタルマネジマント 堀古英司さん
悪材料が出ても、今から5月にかけて、アメリカというのは非常に需給がいい時期なんですよね。大きく押すことはないと考えています。
アメリカでは4月半ばが確定申告の期限なんですけれども、この時に多くの人は非課税で積み立てできる退職金勘定の金額が判明します。退職金ですので、長期性の資金での運用が適しているということで、4月から5月にかけて、この資金が株式市場の流入してくるんですけれども、過去50年のS&P500指数の月別リターンは3月から5月にかけて大きく上昇しているのがわかると思います。今年も状況を考えると、例外ではないと思いますので、今、変動率は大きいですけれども、下には買いがちゃんと待っているとマーケットだと思います。
景気が良ければ、金利が上昇するのは当然であって、金利上昇だけを取り上げるのはおかしな話だと思っています。要はバランスの問題ですよね。バランスをどう見るのかということですけれども、これは10年物国債の利回りと2年物国債の利回りの差、長短金利の差を見ればわかると思います。これとS&P500指数のチャートを見れば、明らかなのは利回り差がマイナスになると、その後しばらくして株式相場は大きく下落しているというのがわかると思います。これは感覚的にわかりやすいと思いますけれども、債券市場は経済の先を読みますし、それから長短金利が逆転すると、銀行が貸しにくくなりますので、経済が打撃を受けて、景気後退につながると。その後、株価が下がるということですね。
長短金利が開いていればいいというのではなくて、適正水準がいいということなんです。長短金利差が0.5%以内になっているときに、一番株が上がっているというのがよくわかると思います。今まさに0.5%以内に入ろうとしている水準で、この水準が続く限り、株式相場は堅調だと思います。
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