アマゾンやエヌビディアといった先週の株価水準を回復した企業については勝ち組として市場の信認を得ているともいえ、今後も株価上昇が期待できると考えています
2018年3月22日(木)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
フェイスブックの今回の問題をきっかけに個人情報保護を強く求めていたヨーロッパ当局が勢いを強めることは避けられないと思います。ヨーロッパではIT巨大企業に対して3%のデジタル税を課す方針だと報じられています。IT業界を舞台にアメリカとヨーロッパの対立が深まる可能性があります。
アメリカ当局も本件の調査に着手するなど問題視しています。最も厳しいシナリオとしては、IT企業による個人情報の利用と取得に対して規制が導入されることが考えられますが、業界全体への影響が大きすぎるため、実現しないと考えています。フェイスブックに対しては制裁金と業務改善命令のセットが現実的な落としどころになるのではないでしょうか。
この分野での欧米の対立は以前からの問題であり、フェイスブック以外のIT企業の株価下落は過剰反応だと思います。一方で、フェイスブックのような大型の主力企業が急落したことは銘柄を絞り込むことが重要というメッセージを市場参加者に強く印象付けました。そして、アマゾンやエヌビディアといった先週の株価水準を回復した企業については勝ち組として市場の信認を得ているともいえ、今後も株価上昇が期待できると考えています。
« 長短金利差が0.5%以内になっているときに、一番株が上がっているというのがよくわかると思います。今まさに0.5%以内に入ろうとしている水準で、この水準が続く限り、株式相場は堅調だと思います | トップページ | 下院案をベースにすると、インフラ関連支出は200億ドル程度増額されそうですので、建設資材など関連銘柄の株価にも動きが出てくるのではないかと注目しています »
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