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家畜用の医薬品はこれまでは病気になった家畜を治療することが中心でしたが、近年は病気の予知や予防、分析に対するニーズが高まっています。事業のすそ野が広がっていることも追い風といえそうです

201831()Newsモーニングサテライト

 

大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん

 

長期金利が3%を前に跳ね返されている理由の一つとして来年の利上げペースが挙げられます。政策金利であるFF金利先物の動きを見ると、20191月と20201月の金利差が拡大しておらず、来年の利上げペースが加速するという見通しはまだ限定的です。

FRBによるFF金利の長期的見通し、つまり利上げのゴールが2.75%にとどまっているためです。これはこれからの利上げ回数が最大でも6回、仮に今年3回の利上げを行うと、残りはあと3回。今年4回なら、あと2回ということです。これを超えるペースの利上げは金融引き締めとして市場で強く意識されるため、FRBも慎重にならざるを得ません。この長期的なFF金利見通しが引き上げられるためにはインフレの上昇が欠かせないといえます。明日発表されるPCEコアなどインフレ関連の指標に注目です。

 

動物用医薬最大手ゾエティスという企業です。決算発表やペット業界でのM&Aのニュースが材料視され、29日から26日まで実に11日続伸となり、上場来高値を更新しました。

ゾエティスは動物薬の市場規模は今後5年間で30%以上伸びると予想しています。その背景に先進国でのペット市場の拡大があります。例えば、アメリカではペットに使用する金額が増加を続けており、去年は餌に対する支出よりも医薬品やケアの対する支出のほうが多くなっています。

新興国においては家畜市場の拡大に伴い、動物薬に対する需要が高まっています。所得水準と動物性たんぱく質の消費量には強い相関性があり、所得の増加とともに家畜市場は年々拡大する見込みです。また、家畜用の医薬品はこれまでは病気になった家畜を治療することが中心でしたが、近年は病気の予知や予防、分析に対するニーズが高まっています。事業のすそ野が広がっていることも追い風といえそうです。

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