政府向けの大型案件を受注できれば、今後の事業展開に有利に働くとみられ、クラウド市場の今後を探るうえで、注目が高まっています
2018年4月18日(水)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 近下篤子さん
現在、政府が利用しているシステムの多くは老朽化しており、最新の設備への切り替えが必須となる中、トランプ大統領は政府によるIT投資を拡大し、効率化やコスト削減を推し進める方針です。
国防総省が進めるクラウド化プロジェクト、JEDIが注目されています。今後10年かけて、国防総省のシステムを最新のクラウドプラットフォームに切り替える計画で、効率的なデータ活用やメンテナンスの簡素化、コスト削減につながります。計画の規模は100億ドル、およそ1兆円ともされ、どの企業のクラウドサービスを採用するのか、この秋に決定する予定です。
現在のところアマゾンのクラウド事業、AWSが最有力といわれています。セキュリティに強みがあり、2013年には機密情報を扱うCIAから選定されるなど、実績は十分です。ただ、一部メディアではアマゾンが受注しないようにトランプ大統領が関係者に働きかけていると伝わっています。一方で、アルファベットやマイクロソフト、オラクルといった企業が政府向けのクラウドサービスを拡充したり、ロビー活動を行うなど受注に向けて動いています。政府向けの大型案件を受注できれば、今後の事業展開に有利に働くとみられ、クラウド市場の今後を探るうえで、注目が高まっています。
« 今回の決算を受けても、株価の反応が鈍いことからもわかるように、投資家はすでに次の買い材料を求めています。景気改善を背景とする貸し出し需要の増加に期待したいところです | トップページ | 州や地方自治体ごとに異なる税制に対応する必要も出てきます。最高裁判者はそのような中小企業への影響も考慮したうえで、判決を下すとみられます »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
« 今回の決算を受けても、株価の反応が鈍いことからもわかるように、投資家はすでに次の買い材料を求めています。景気改善を背景とする貸し出し需要の増加に期待したいところです | トップページ | 州や地方自治体ごとに異なる税制に対応する必要も出てきます。最高裁判者はそのような中小企業への影響も考慮したうえで、判決を下すとみられます »
コメント