マーケットのほうもどうなるかわからないという不安な状況が続くと思いますので、この辺がまだまだ上下が大きくなる要因だと思います
2018年4月5日(木)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタルマネジマント 堀古英司さん
米中貿易摩擦は政治の世界の話ですので、非常に読みにくいですけれども、通常、貿易が減って、景気が悪くなる、国民生活が悪くなるとなれば、政治的には普通はそういうのを抑制しようとする力が働くのですけれども、トランプさんには通用しないと。一方、中国のほうですけれども、中国は中国でこれは通用しない国ですから、これで先が読めなくなっているというのが不安を高める要因になっていると思います。
まず、落ち着いて考えないといけないのは、今回、アメリカも中国も発表した500億ドルという数字はアメリカから中国へ、中国からアメリカへの貿易の2%に過ぎない数字だということなのですね。非常に小さいのです。確かに名指しされた産業は影響を受けるでしょうけれども、貿易が世界的に減少して、リセッションに陥るとか、そういう話ではないということです。
ただ、問題になる可能性があるのは、おそらく少なくても数カ月以上は貿易に関する交渉が行われると思います。その間、企業の経営者としては経済活動をスローダウンせざるを得なくなるんですよね。また、マーケットのほうもどうなるかわからないという不安な状況が続くと思いますので、この辺がまだまだ上下が大きくなる要因だと思います。
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