アマゾンが会員数を公表したのはこれが初めてです。市場の目線が厳しくなる中で、今週の決算発表を前に市場が欲する情報を提供する狙いがあったとみられます

2018年4月25日(水)Ｎｅｗｓモーニングサテライト

大和証券ＣＭアメリカ　森本裕貴さん

昨年まではＦＡＮＧや半導体など高成長のＩＴ企業をパッケージのようにとらえることがトレンドで、ビジネスモデルや事業内容が異なる銘柄であってもすべて同じような株価推移をたどってきました。しかし、たとえば、FANGの株価を見てみると、今年に入ってから個々の銘柄の動きの違いが目立っています。

長期金利の上昇が本命だと考えています。今年に入り金利上昇が本格化したことで、企業の本質的な価値、すなわちファンダメンタルズに向けられる投資家の目が厳しくなりました。今後、高いＰＥＲを許容して一様に買われてきたＩＴ企業には選別がさらに強まることが予想されます。

ただ、高いＰＥＲを正当化できる理由を示せれば、投資家の評価を引き戻すことが可能だと考えています。たとえば、ネットフリックスは来期の予想ＰＥＲが80倍を超えていますが、決算後に株価が急騰しました。これは海外新規加入者の伸びと国内売り上げの増加という今後の成長にとって不可欠なポイントをしっかりと示したためです。その点、アマゾンは先日、有料会員数が1億人に達したとしましたが、。