5月にイラン制裁の緩和を継続するかどうかの議論があることや6月のOPEC総会で減産の継続が検討されていることなどは下値を支えそうです
2018年4月24日(火)Newsモーニングサテライト
三井住友アセットマネジメントNY 曽根良太さん
原油価格はOPECと非加盟国の減産継続で需給ギャップが解消したことに加えて、足もとではシリアでの地政学的リスクやイランの供給不安の高まりなどにより上昇基調が続いており、70ドルに迫りました。
トランプ大統領が中間選挙への悪影響を避けたいとの思惑があるのではないかと思います。というのも、WTI原油価格が70ドルを超える水準になると、アメリカのガソリン価格は心理的抵抗線である1ガロンあたり3ドルを上回ってきそうです。夏場のドライブシーズンを迎えるにあたり、消費への影響が懸念されるため、大統領がひとまずけん制したとみています。
上値は重く、下値は堅くとみています。シェール生産などの下請けを行うハリバートンは本日の決算で、原油価格の上昇を受けて、アメリカのシェール生産会社が増産に前向きなことを示唆しています。これは原油価格の上値を押さえそうです。一方で、5月にイラン制裁の緩和を継続するかどうかの議論があることや6月のOPEC総会で減産の継続が検討されていることなどは下値を支えそうです。
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