さすがにWTIの60割れが近づけば、収益性重視を継続しているシェール生産会社は生産調整する可能性は高く、下値60ドルは堅いと思います
2018年5月31日(木)Newsモーニングサテライト
三井住友アセットマネジメントNY 曽根良太さん
主要産油国による協調減産を年末まで維持するとのサウジ関係者の発言が報じられ、今日は反発しました。先週末にはサウジが現在の協調減産の見直しについて用意があると発言したことで下落していましたが、減産を続けるのか、増産に転じるのか、二転三転しています。
サウジとロシアが増産してもイランなどの供給減少を補うに留まれば、協調減産自体が変わらなければ、需給ファンダメンタルズ自体は変わりません。そうなると、66ドル台まで下落した昨日の水準では売られ過ぎ感は否めず、OPECサイドから減産の継続を示唆する発言が出てもおかしくありません。結局、6月後半のOPEC総会までは価格を睨みながらのこうした口先介入が相次ぐとみています。
アメリカの原油生産量の約30%を占めるテキサス州パーミアンでは増産スピードに対してパイプラインなどの輸送網の整備が遅れ、過剰在庫を抱えています。価格もアメリカ全体の参考指標であるWTIに対して、10ドル以上もディスカウントされています。さすがにWTIの60割れが近づけば、収益性重視を継続しているシェール生産会社は生産調整する可能性は高く、下値60ドルは堅いと思います。
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