海外売上比率が高く、関税がかかりやすい素材や資本財セクターなどは低調な一方で、海外売上比率が低い公益事業セクターはしっかりですし、中小型株で構成されるラッセル2000指数は今週、過去最高値を更新しています
2018年6月22日(金)Newsモーニングサテライト
野村グループ 島田尚輝さん
5月23日に商務省が調査を開始した自動車関税ですが、一部情報によると、トランプ大統領は中間選挙までにまとめたい意向があるようです。現在、乗用車にかかっている2.5%の関税を25%に引き上げるとの見方が広がっています。
昨年のアメリカの新車と自動車部品の輸入額は3330億ドル、36兆円にのぼり、すでに関税が導入されている鉄鋼、アルミと比べて大きく、輸入関税がかけられれば、混乱は必至です。関税率を25%にすると、自動車メーカーがすべてを吸収することは難しく、価格が上昇し、アメリカの販売台数を押し下げる可能性が高いです。ノムラではすべての関税を課す可能性は低いとみていますが、しばらく貿易摩擦の懸念が続きそうです。
株価全体は軟調ですが、一様に売られているわけではありません。海外売上比率が高く、関税がかかりやすい素材や資本財セクターなどは低調な一方で、海外売上比率が低い公益事業セクターはしっかりですし、中小型株で構成されるラッセル2000指数は今週、過去最高値を更新しています。関税の影響が少ないところはしっかり買われている印象です。
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