先行者メリットが大きいと思われる中で、ネットフリックスよりも良いユーザー体験を提供して、契約者を獲得していくことができるかについては今後の動きを見極めたいところです
2018年6月15日(金)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
昨日、ディズニーによる21世紀フォックスの買収案に対抗して、ケーブルテレビ大手のコムキャストも買収を提案しました。こうした大規模な買収合戦を引き起こす背景にはやはりネットフリックスの代表されるようなオンライン配信へとシフトする動きがあります。ミレニアル世代が台頭し、メディアコンテンツの消費はオンデマンド型のモバイル化が今後も進行していくと思われます。
ネットフリックスが確立したビジネスモデルはオリジナルコンテンツの制作から配信までを一手に行うという垂直型に統合されたビジネスモデルです。安い価格で消費者へサービスを提供することができ、既存のシステムを壊すことに成功しました。一方で、契約者の減少が加速するケーブル会社などはコンテンツを持つ企業を買収するなどの対抗策を迫られています。
短期的には再編期待からメディア関連、特にコンテンツを保有する企業は株価の上昇が期待できそうです。しかし、市場の評価でもある時価総額を見ると、ネットフリックスはディズニーやコムキャストをすでに上回っています。先行者メリットが大きいと思われる中で、ネットフリックスよりも良いユーザー体験を提供して、契約者を獲得していくことができるかについては今後の動きを見極めたいところです。
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