アメリカ株の時価総額上位はずらりとＩＴ企業が並んでいますので、先週、フェイスブックやマイクロソフトが最高値を更新した背景にはこうした需給要因も大きく影響していると思います

2018年6月5日(火)Ｎｅｗｓモーニングサテライト

大和証券ＣＭアメリカ　シュナイダー恵子さん

投信やＥＴＦへの資金の流れを見るとむしろ投資マネーのアメリカ国内回帰の動きが鮮明です。セルインメイどころか、5月はアメリカ株ファンドへの資金流入が続き、5週連続で大幅流入となりました。

新興国からはアメリカの利上げ警戒で資金が流出、一方、ヨーロッパはユーロ高による景気悪化に加え、足もとはイタリアなどの政局の混乱が嫌気され、ここ13週のうち、12週が流出となっています。また、貿易摩擦は輸出国ではないアメリカにとって影響は限定的との見方で、何よりも金利低下、適温相場で、アメリカ株の上昇余地が再浮上しました。

1月ほどではないが、5月も額としては大きい資金が入っていますので、やはり受け皿として、時価総額が大きく、かつ業績も好調な企業が選ばれます。アメリカ株の時価総額上位はずらりとＩＴ企業が並んでいますので、先週、フェイスブックやマイクロソフトが最高値を更新した背景にはこうした需給要因も大きく影響していると思います。