サブスクリプション・サービスには保険やメンテナンス費用なども含まれており、複雑な手続きや追加費用が必要ないことも魅力の一つです。今後、自動車を利用する新たな選択肢として広がりそうです
2018年6月8日(金)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 近下篤子さん
サブスクリプション・サービスと呼ばれ、毎月一定の金額を支払って、自動車を利用するサービスです。今週、メルセデス・ベンツが試験的に開始すると発表したほか、日本勢ではレクサスが今年のニューヨーク・モーターショーで同様のサービスを発表し、年内に開始する予定です。
登録料と毎月の利用料を支払えば、モバイルアプリを使って手軽に車種の変更ができたり、好きな時に解約できたりと購入するよりも柔軟性が高いことが挙げられます。既にBMWやキャデラック、ポルシェなどが定額サービスを展開していますが、高級車だけあって月額が3700ドル、約41万円に達するプランもあり、かなり高額となっています。
所有とレンタルの間で揺れる消費者の受け皿として需要があるとみられ、モノを所有することにこだわらないミレニアル世代にも訴求できるとみています。また、キャデラックの定額サービス利用者は9割近くが1度もキャデラックを保有したことがないとしており、新たな需要な掘り起しにもつながっています。サブスクリプション・サービスには保険やメンテナンス費用なども含まれており、複雑な手続きや追加費用が必要ないことも魅力の一つです。今後、自動車を利用する新たな選択肢として広がりそうです。
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