金融セクターの株価は、そもそも今年、年初来アンダーパフォームしているんですよね。割安なうえに、この大規模な株主還元を発表したということで、一番割安で注目しているセクターだと考えています
2018年6月12日(火)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタルマネジマント 堀古英司さん
かなり大きな株式還元策が発表されています。トランプ政権になって初めてストレステストの発表ということで、緩和されているんですよね。かなり期待が高まっていましたけれども、今回発表された増配と自社株買いの増加によって、その金融機関の株を持っていれば、1年間でどれだけ株主に還元されるか、何%もらえるか。自社株買いと配当を合わせて、軒並み10%近く株主がもらえるような還元策になっています。ただ、資本政策を提出していたドイツ銀行はこれを否認されました。ゴールドマンサックスとモルガンスタンレーは堅調を維持しただけだということで、増配も自社株買いの増加もないという結果です。
先週、第一弾にストレステストの結果が発表になっていて、このシナリオというのは、失業率が10%、GDP成長率がマイナス8.9%、株価の下落が60%以上と、金融危機の時以上の大リッセッションの時のシナリオなんですね。それでも、大手35行の金融機関は健全性が維持できるという判断でしたので、いわば過剰資本だったわけですね。これを株主に還元しようというのが今回の発表です。
年後半に向けて、もっとも魅力的なセクターだと思っているんですけれども、金融セクターの株価は、そもそも今年、年初来アンダーパフォームしているんですよね。割安なうえに、この大規模な株主還元を発表したということで、一番割安で注目しているセクターだと考えています。
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