16日にIT企業の先陣を切って決算発表を行うネットフリックスがドル高への懸念を増さなければ、その後に続くIT企業への期待が膨らむと考えています
2018年7月4日(水)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
4-6月期決算は貿易摩擦とドル高という悪材料が企業業績に影を落としていないかが最大の注目点といえます。ドイツのダイムラーは貿易摩擦を理由に、アメリカIT企業のレッドハットはドル高を理由に6月に業績見通しを引き下げています。この動きがほかの企業にも広がる恐れがあるのか要注目です。
警戒感を上手く払拭できれば、市場はしっかりと評価してくれるともいえます。というのも、先週に決算を発表したナイキはアメリカ国外の売り上げが6割を占めるため、貿易摩擦もドル高も大きく逆風になります。しかし、決算でその影を見せず、売上見通しを上方修正、翌日の株価は11%上昇しました。
アルファベットやフェイスブック、アマゾン、ネットフリックスといったIT企業に注目です。彼らは中国でのサービス展開が限定的で、貿易摩擦の影響を受けにくいと推察されるからです。ただし、彼らも売り上げの半分以上をアメリカ国外で稼いでいるため、ドル高は逆風です。16日にIT企業の先陣を切って決算発表を行うネットフリックスがドル高への懸念を増さなければ、その後に続くIT企業への期待が膨らむと考えています。
« その背景にも、アメリカ全体の医療費の削減に取り組みたいという大きなゴールがあります。アマゾンにとってみれば、今回のピルパック買収もこうした大きな戦略の一環であると考えています | トップページ | 特に生鮮食品は当日配送のニーズが強い一方で、無料配送を重要視する傾向があるため、コストを転嫁しずらく、自動運転導入などによる効率化が欠かせません »
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« その背景にも、アメリカ全体の医療費の削減に取り組みたいという大きなゴールがあります。アマゾンにとってみれば、今回のピルパック買収もこうした大きな戦略の一環であると考えています | トップページ | 特に生鮮食品は当日配送のニーズが強い一方で、無料配送を重要視する傾向があるため、コストを転嫁しずらく、自動運転導入などによる効率化が欠かせません »
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