今年4月から日本での保険適用範囲が拡大した手術ロボット、ダビンチを製造しているのはインテュイティブサージカルという、こちらもアメリカの企業です。普段の生活の中に実は魅力的な投資対象が隠れているということも十分にあり得ます
2018年7月25日(水)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
S&P500指数構成銘柄の年初からの上昇率を見ると1位は人工心臓を手掛けるアビオメッド、5位は歯列矯正のアライン・テクノロジーと2社医療機器企業がランクイン、さらにヨーロッパの主要銘柄で構成されるSTOXX600においては3位から5位まですべて医療機器メーカーです。
その理由は2点あると考えており、ひとつは外部環境の影響を受けにくいことです。高度に専門化された医療機器は替えがきかないため、景気変動や貿易摩擦など外部の悪材料に耐性が強く、今の不透明な相場環境の中での投資先としてうってつけです。もう一つはM&Aへの期待です。従来からヘルスケアセクターは多額の手元資金を持つセクターとして知られていましたが、税制改革でさらに資金面の余裕が生まれており、M&Aの期待感も高めていると考えています。
日本の投資家にとっても身近な話題にヒントが眠っています。昨今、注目されている睡眠呼吸障害ですが、この治療器具で世界シェアトップを誇るのはレスメドというアメリカの企業です。今年4月から日本での保険適用範囲が拡大した手術ロボット、ダビンチを製造しているのはインテュイティブサージカルという、こちらもアメリカの企業です。普段の生活の中に実は魅力的な投資対象が隠れているということも十分にあり得ます。
« 中小企業の従業員などを確定拠出年金に加入しやすくするといった退職金制度の改定は実現可能性も高く、株式市場への資金流入という観点では追い風になるかもしれません | トップページ | 戦略石油備蓄放出は大統領令で実施できるため、実現性が高く、短期的な原油価格の押し下げ材料としてインパクトは大きいと思います。そのため、当面、上値は75ドル程度を見ています »
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