貿易戦争が始まってからの株価上昇、そこにはアメリカ国民の抱く足元の経済状況への自信と中長期的な危機感、その両方が含まれていると考えています
2018年7月13日(金)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 兼松渉さん
貿易戦争に突入しても株価が堅調という状況について、すでに株価に織り込み済み、または悪材料出尽くし感と様々な見方がありますが、最近はアメリカ経済が堅調な今だからこそ、中国やヨーロッパとの貿易戦争に耐えられるのではとの声が目立っています。もし貿易戦争を仕掛けるならば、アメリカにとって今が最後のチャンスなのではという考えなのです。
4-6月期のGDP成長率は前年同期比で4%を超えるとの見方が優勢ですし、雇用市場も引き続き堅調です。また、減税の効果もあり、企業業績は歴史的な高水準にあり、消費者や企業のセンチメントも極めて良好です。そういった中、たとえば、輸入関税をきっかけに雇用や個人消費の面でダメージを覚悟するのであれば、今しかないという考えです。
アメリカ国民の中にはAI人工知能や自動運転など中国への技術移転が続いていく中で、それをこのまま放置し、5年後に貿易戦争を仕掛けても、もう手遅れなのではといった不安や焦りもあると考えています。貿易戦争が始まってからの株価上昇、そこにはアメリカ国民の抱く足元の経済状況への自信と中長期的な危機感、その両方が含まれていると考えています。
« 実績のあるビジネスモデルや顧客基盤を親会社から引き継ぐことも多く、徐々に市場の認知度が上がることで、株価が上昇していく傾向があり、注目しています | トップページ | 世界経済の不透明性が高いほどトータルソリューションを提供できる企業が優位となり、新規顧客を獲得し、既存顧客の横広げにも成功しているようです »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
« 実績のあるビジネスモデルや顧客基盤を親会社から引き継ぐことも多く、徐々に市場の認知度が上がることで、株価が上昇していく傾向があり、注目しています | トップページ | 世界経済の不透明性が高いほどトータルソリューションを提供できる企業が優位となり、新規顧客を獲得し、既存顧客の横広げにも成功しているようです »
コメント