クレジットカードのビザやマスターカード、ペット用薬品最大手のゾエティス。この3社の株価は揃って上場来高値圏にあり、市場からも厚い信任を得ているものと考えられます
2018年8月28日(火)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
小売りの中でも高級消費株の上昇が目立っていることです。高級デパートのノードストロームやクルーズ大手のノルウェージャン・クルーズが決算後に上昇、また、住宅市場の不透明感が強まる中でも高級住宅を中心に手掛けるトール・ブラザーズが決算当日に急上昇しました。小売株は貿易摩擦やドル高などの影響をストレートに受けると市場で考えられていただけにこれらの動きは印象的でした。
消費の二極化が起き始めていると考えています。先週発表されたブルームバーグ消費者信頼感指数では年収5万ドル以上の消費者の信頼感が17年ぶりの高水準に達した一方、5万ドル未満の消費者の信頼感は5カ月ぶりの低水準に落ち込みました。両者のギャップは過去最大となっています。消費者マインドは今後の実際の消費行動につながってくると考えられるため、高級消費が好調なトレンドが続く可能性があります。
貿易摩擦などの外部環境の影響を受けにくく、かつ高収入の消費者に対して代替の利かないサービスを提供している企業が有望だと考えます。例えば、クレジットカードのビザやマスターカード、ペット用薬品最大手のゾエティスなどがその条件に該当します。この3社の株価は揃って上場来高値圏にあり、市場からも厚い信任を得ているものと考えられます。
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