直近の4-6月期だけで炭酸キットをおよそ105万個販売するなど、すでにプラットフォームとして消費者への浸透が進んでいることから、いくつかある競合製品の中でも少し抜け出た存在であるとみています
2018年8月23日(木)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん
ペプシコが買収するソーダストリームは家庭で炭酸飲料を作るための機器を手掛けています。炭酸飲料を家庭で作れば、砂糖の量を抑えることができたり、市販のペットボトルを購入しなくなったりと健康志向と環境保護という、ここ最近のアメリカでのトレンドに合致しているといえます。
炭酸飲料自体の市場が頭打ちとなっている中で、ホームビバレッジという新分野へ進出できるメリットの方が大きいと考えられます。また、この家庭用機器は本体を安く販売し、保守サービスや付属品などを販売するというコピー機などにみられるビジネスモデルです。この機器を使用するには二酸化炭素カプセルや別売りの味付けシロップが必要となり、機器販売後も定期的な収入が見込まれます。
実は過去にコカ・コーラが同様のサービスを広げようとしましたが、高価格だったことや音がうるさいなどの理由で失敗しています。その点、ソーダストリームはシンプルな作りで、価格を抑えているほか、直近の4-6月期だけで炭酸キットをおよそ105万個販売するなど、すでにプラットフォームとして消費者への浸透が進んでいることから、いくつかある競合製品の中でも少し抜け出た存在であるとみています。
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