今回の価格抑制を狙った戦略石油備蓄の放出はトランプ大統領にとってもろ刃の剣になるリスクがあると考えています
2018年8月24日(金)Newsモーニングサテライト
三井住友アセットマネジメントNY 曽根良太さん
20日にエネルギー省がイランからの輸入停止に備えて、1100万バレルの戦略石油備蓄の放出を発表しましたが、原油価格は下がっていません。すでに市場では織り込み済みだった上に、イランに対する強硬姿勢を同時に示したことで、価格抑制の効果を薄めてしまいました。
1100万バレルという量は市場の需要を十分に満たすとは言えず、市場では追加の放出があるのではとの見方も出ています。むしろ追加放出がなかった場合の価格上昇という可能性があるとみています。
戦略石油備蓄が原油価格を操作する政治的な道具として使われたために本来の目的である緊急時に使える量が減ることは問題だと思います。来月、ハリケーンシーズンがピークを迎える中、石油施設に被害が発生した場合、大幅な緊急な追加放出が必要になり、備蓄の適正な水準を維持できなくなる可能性があります。そうなると、市場では供給不安が高まることになり、価格上昇要因になり得ます。今回の価格抑制を狙った戦略石油備蓄の放出はトランプ大統領にとってもろ刃の剣になるリスクがあると考えています。
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