アマゾンが参入すれば、競争が激化すると予想されることから、この市場は今後、急速に拡大する可能性があります

2018年8月15日(水)Ｎｅｗｓモーニングサテライト

ＳＭＢＣ日興セキュリティーズ・アメリカ　大塚祐貴さん

スマートフォンやタブレットの普及によって、遠隔医療の環境が整ってきていて、対面よりも低料金で受診できることなどから、世界における市場規模は2016年から2025年の間に3倍以上拡大すると予想されています。将来的な医師不足の懸念が生じていることも、市場拡大の要因となりそうです。

主にドラッグストア大手です。ＣＶＳヘルスは一部の州で試験的に実施している遠隔医療サービスを年末までに全米で展開すると発表しました。ニューヨーク、マンハッタンでの一般の初診料は保険なしで150ドルから300ドルかかりますが、ＣＶＳは1回につき一律59ドルで、24時間年中無休で提供します。また、競合のウォルグリーンも同様のサービスをすでに展開し、各地域の病院と提携を進めています。

アマゾンは最近、処方薬のインターネット販売を手掛ける会社の買収を発表したほか、画面付きのＡＩスピーカー、エコー・ショーなどを販売していることもあり、遠隔医療サービスに進出する可能性も一部で指摘されています。アマゾンが参入すれば、競争が激化すると予想されることから、この市場は今後、急速に拡大する可能性があります。