アップルのウェアラブル端末であるワイヤレスイヤホン、AirPodsの売り上げ増につなげる戦略で、iPhoneユーザーをアップル製品で囲い込む意味合いもあると考えています
2018年9月14日(金)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 兼松渉さん
今回発表された新型が加わり、iPhone全機種の販売価格は従来の692ドル、およそ7万7000円ほどから875ドル、9万8000円ほどへと26%ほど上昇しました。1000ドルを超える機種もこれまでの1種類からなんと5種類に増えており、これまで以上に強気な価格設定となっています。
中でも高画質な有機EL画面を搭載した高価な新機種については販売台数よりも利益を追求していると考えています。iPhoneの主要部品の一つであるNANDメモリーの価格は過去1年で大きく低下していますけれども、こういったところを考慮すると今回の販売価格は部品価格以上に上昇している感もあり、アップルの利益率に貢献すると考えています。
新たに追加された機能ではなくて、今回失われた機能に注目しています。新型iPhoneのラインナップではイヤフォンを刺すジャックが廉価版を含むすべてのモデルで取り払われました。これはアップルのウェアラブル端末であるワイヤレスイヤホン、AirPodsの売り上げ増につなげる戦略で、iPhoneユーザーをアップル製品で囲い込む意味合いもあると考えています。
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