今回の新製品でも継続的な平均販売価格の上昇が見込まれるようであれば、さらなる好業績への期待が膨らみ、株価は一段高もあると考えています
2018年9月7日(金)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
イベントでは新型のiPhone3種類が発表されると見込まれています。有機ELスクリーンを採用したiPhoneXs、そして、その大型画面のもの、加えて低コストの液晶画面を採用することで価格を抑えたものが予想されており、去年、新たに加わった顔認証機能も採用されることも予想されていますが、新たな機能の追加は見込まれていません。
アップルの新製品に対する期待はこれまでの予想を上回るような新機能への期待から単純に新型iPhoneがどこまで業績に貢献できるかという期待へ変化しているとみています。というのも、アップルのようなプレミアム価格のスマホ市場は販売台数の成長は期待されなくなっており、去年のiPhoneXが示したように平均販売価格の押し上げが戦略上で重要なポイントとなってきています。機能よりもむしろ価格設定に注目する流れがあります。
今回の中では有機ELの大型画面のものが販売価格の押し上げ効果をもたらすとみています。2014年に同じく大画面のiPhone6Plusが発売されたときは新たな需要が喚起され、昨年度の販売台数と平均販売価格の伸びに貢献しました。今回の新製品でも継続的な平均販売価格の上昇が見込まれるようであれば、さらなる好業績への期待が膨らみ、株価は一段高もあると考えています。
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