トランプ大統領が目の敵にしているといった政治的リスクがありますが、独占禁止法に触れるほど大きすぎる存在になるのはまだ先のこととみられ、当面は利益拡大局面が続きそうです
2018年9月6日(木)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん
これまでアマゾンは利益を二の次にして先行投資を続けてきましたが、ここからは利益を生み出す局面に入ったとの見方からアナリストの目標株価引き上げが相次ぎ、時価総額1兆ドルを超えました。
eコマースの分野ではアマゾンが構築してきた配送ネットワークであるフルフィルメントセンターが世界で750か所以上まで広がりました。今後は稼働率が上昇して、利益率が上がるフェイズに入ります。また、クラウドサービスのAWSも新規顧客を獲得するだけではなく、既存顧客の利用量も増加して、データセンターの稼働率が上昇、こちらも利益が膨らみます。さらにアマゾンプライムなど定期的な収入が入る会員型事業も収益を支えていますし、また、収益性の高い広告事業が国内外で急成長しています。
攻めのベソスCEOですから必ずまた投資のアクセルを踏んでいきます。主力事業であるeコマースの分野は小売全体に占める割合がまだ1割程度ですので、いずれ再び投資が必要な局面が来ます。また、トランプ大統領が目の敵にしているといった政治的リスクがありますが、独占禁止法に触れるほど大きすぎる存在になるのはまだ先のこととみられ、当面は利益拡大局面が続きそうです。
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