再び流入させるかどうかは第3四半期の決算内容を確認してから判断する姿勢だと考えています
2018年10月11日(木)Newsモーニングサテライト
野村グループ 田部井智春さん
先週は金利上昇の材料がいくつかありましたが、強い経済指標が出た中で、FRBのパウエル議長が政策金利は中立金利水準を超える可能性があると発言したことが追い打ちをかけたとみています。これまで10年債利回りが3%を超えた水準で、債券投資家による買いが入りましたが、今回はパウエル議長のややタカ派的な発言に債券投資家が驚き、売りが売りを呼ぶ展開になったことが金利急騰につながったものと思っています。
パウエル議長はかねてより今回、市場が材料視した政策金利の水準について、今後の経済指標次第としています。国内のインフレ動向は安定的なトレンドを示しているため、金利上昇が続くとは考えていません。
ここ数日間、割高感のあるテクノロジーセクターの売りが目立っています。テクノロジーセクターは年初からの上昇分でまだリターンが取れているセクターであるため、投資家としては今回のように金利が年初来高値水準を超えてきた環境下では一旦、資金を引き揚げているようです。再び流入させるかどうかは第3四半期の決算内容を確認してから判断する姿勢だと考えています。
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