短期的な原油価格の下値は65ドル程度と限定的にみており、緩やかに70ドルを回復する展開を見ています
2018年10月26日(金)Newsモーニングサテライト
三井住友アセットマネジメントNY 曽根良太さん
ドル高や株安に伴うセンチメントの悪化に加えて、先週、サウジアラビアが増産計画を打ち出したことも下落を後押ししました。サウジが増産をした背景にはサウジ人記者を殺害した事件で、米欧からの批判が高まる中、もう一つの批判の種になっている原油価格の上昇に対応することで、事態の鎮静化を図ったのではないかと見ています。中間選挙を前に原油価格の抑制を狙っていたトランプ大統領にとっては結果的に棚から牡丹餅のような状況になったと思います。
一時は原油の輸入制限が発動されるとの見方もありましたが、世界最大の産油国であるサウジへの制裁は世界経済へのインパクトが大きすぎるとの見方から、現在はそうした懸念が後退しています。
シェール生産の推移を見て見ると、夏ごろから頭打ちになっています。主要なシェール生産地域でパイプラインなど輸送インフラが不足しており、来年春ごろまでは増産が難しい状況です。また、先日、シェール開発などの下請けを行うハリバートンは顧客であるシェール生産会社の大半はすでに今年の開発予算を前倒しで消化しており、年内の増産余力は限定的とコメントしています。よって、短期的な原油価格の下値は65ドル程度と限定的にみており、緩やかに70ドルを回復する展開を見ています。
« 石油精製企業の中でも大手ほど規制強化を見据えた設備投資を行うことができていて、規制の適用で恩恵を受けることになると期待されています | トップページ | レイデオロです。これがダービー馬の強さ、ダービー馬レイデオロ、堂々と天皇賞馬の座を手にして、さあ王道を突き進みます »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
« 石油精製企業の中でも大手ほど規制強化を見据えた設備投資を行うことができていて、規制の適用で恩恵を受けることになると期待されています | トップページ | レイデオロです。これがダービー馬の強さ、ダービー馬レイデオロ、堂々と天皇賞馬の座を手にして、さあ王道を突き進みます »
コメント