今回は航空会社のロビー活動の成果もあって、法案に含まれませんでしたが、将来的に制限がかかる可能性があり、航空会社の業績を見るうえでは気にする必要がありそうです
2018年10月3日(水)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん
8月27日にジェットブルーが国内線の荷物の預け入れ手数料を25ドルから30ドルに引き上げたのをきっかけに、アメリカン、デルタ、ユナイテッドも続き、引き上げが相次いでいます。
荷物の手数料は航空会社の収益の大事な位置を占めており、今回、燃料費や人件費の上昇をカバーするために引き上げたということです。業界全体の荷物手数料推移で大きく増えている2008年は燃料費の高騰が原因で航空業界全体が大きく赤字となった年です。それ以降、手数料で赤字をカバーする時期が続き、手数料がなくても黒字を確保できるようになった2013年以降でも営業利益のおよそ2割が手数料によるものになっています。
今後はそう簡単に値上げできなくなるかもしれません。実は9月末に連邦航空局の権限に関する法案が議会に提出され、その際に荷物手数料の引き上げの制限も議論されました。今回は航空会社のロビー活動の成果もあって、法案に含まれませんでしたが、将来的に制限がかかる可能性があり、航空会社の業績を見るうえでは気にする必要がありそうです。
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