3.8兆円と巨額な提示がなされたことで、荒れた相場の中でも企業の投資意欲が衰えていないことが確認されました。M&A活発化への期待が高まれば、市場の需給にとって追い風だと考えています
2018年11月2日(金)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
今回の株価下落によって、アメリカ株式市場は全体として約10%の時価総額を失いました。その結果、資産配分比率を決めて運用している投資家にとって、株式の比率は大きく低下していると推察されます。今後、相場の落ち着きを見ながら株式を買い戻す動きがさらに強まってくると考えます。
まずは自社株買いです。ブラックアウトといって、企業は決算発表直前には自社株買いを控える傾向がありますが、現在は主要企業の多くが決算を通過し、今後は自社株買いを本格的に再開するとみられます。今年は第1、第2四半期ともに歴代最高の金額だったことがすでに発表されていますが、足もとの株価調整を受けて、第4四半期はそれ以上、2000億ドル規模の買い需要が見込まれるといわれています。
M&Aです。それを印象付けたのが、今週初め、IBMがクラウド事業を拡充するためにレッドハットの買収を発表したことです。3.8兆円と巨額な提示がなされたことで、荒れた相場の中でも企業の投資意欲が衰えていないことが確認されました。M&A活発化への期待が高まれば、市場の需給にとって追い風だと考えています。
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