バベンチオは肺がんをはじめとして4種類のがんに関する臨床試験がフェイズ3を終える見込みで、年間売上高が10億ドルを超えるブロックバスターになるのではと期待されています
2018年12月19日(水)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん
逆風も多い中でしたが、S&P500のセクター別で見ると、ヘルスケアの健闘が目立ち、年初来で5%上昇と最も良好なパフォーマンスとなっています。理由として、薬価が規制されるとの懸念が後退するとの見方が増えていることやオバマケアの支持が共和党基盤の州でも拡大していることなどが挙げられます。
がんも免疫治療薬です。今年はこれまで市場をけん引してきたプリストル・マイヤーズスクイブのオプジーボをメルクのキイトルーダが販売額で逆転するなど象徴的な出来事がありました。来年はプリストル・マイヤーズがオプジーボを複数の異なる抗がん剤と併用する併剤療法の臨床試験結果をいくつか公表すると見込まれており、この結果次第で再びメルクを逆転できるか注目されます。
2019年中に治験の最終段階であるフェイズ3の臨床試験結果の公表が見込まれる治療薬は10以上あり、さらなる競争激化が見込まれます。なかでもドイツ・メルクとファイザーが共同開発しているバベンチオは肺がんをはじめとして4種類のがんに関する臨床試験がフェイズ3を終える見込みで、年間売上高が10億ドルを超えるブロックバスターになるのではと期待されています。
« ボラティリティが高い直近の環境下ではFOMCの内容がタカ派的と捉えられたときの株価下落に注意が必要です | トップページ | 5Gが本格普及した後にはネットフリックスらコンテンツ企業やスクエアなどの決済サービス企業がなお一層活躍すると予想されます。そのような発想で考えると、株式投資に国境はないと感じられるのではないでしょうか »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: バベンチオは肺がんをはじめとして4種類のがんに関する臨床試験がフェイズ3を終える見込みで、年間売上高が10億ドルを超えるブロックバスターになるのではと期待されています:
« ボラティリティが高い直近の環境下ではFOMCの内容がタカ派的と捉えられたときの株価下落に注意が必要です | トップページ | 5Gが本格普及した後にはネットフリックスらコンテンツ企業やスクエアなどの決済サービス企業がなお一層活躍すると予想されます。そのような発想で考えると、株式投資に国境はないと感じられるのではないでしょうか »
コメント