住宅価格の動向が個人の債務状況を左右するともいえ、来年以降、注意が必要と考えます
2018年12月7日(金)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん
キャッシュアウト・リファイナンスという仕組みです。こちらは住宅ローンを組んでいる人がローンの借り換えを行う際に利益を手にすることができるというものです。例えば、50万ドルの住宅を全額クローンで購入し、10年後に住宅価格が60万ドルまで上昇しました。この10年の間にローン残高が40万ドルまで減少していた場合、この時点で住宅には20万ドルの含み益がある計算です。この時にローンの借り換えを行う場合、この20万ドルの含み益を担保にして、40万ドルの残高よりも多い額を低金利で借り換えることができます。50万ドルを借り換えられれば、ローン残高との差額10万ドルを現金で手にすることができるという仕組みです。
住宅ローンとしてお金を借りることになるので、金利がクレジットカードローンなどと比べて、かなり低くなるというメリットがあります。ローン借り換え時にこのキャッシュアウト、現金化を行う割合はリーマンショック前に迫っています。金利の先高観がローンの借り換えを促している中で、資産価格の上昇がキャッシュアウトを可能にしている状況です。
住宅価格が下落に転じると、急激に含み資産が減少し、現金化した分の債務は家計の負担になります。住宅価格の動向が個人の債務状況を左右するともいえ、来年以降、注意が必要と考えます。
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