民泊大手のエアビーアンドビーは直接上場を検討しているようですが、今回、スラックが成功するか否かで、今後の大型の企業の上場方法が変わっていく可能性があると考えます
2019年1月18日(金)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん
昨年末に株式市場の状況が悪化したことから上場を延期している企業が多くあるほか、ウーバーなど評価額10億ドルを超えるユニコーン企業の上場も増えるとみられています。その中でもIBMやパナソニックなどで利用されているビジネス用チャットを運用するスラック・テクノロジーズに注目しています。
スラックは直接上場と呼ばれるIPOを計画しています。これは昨年、音楽ストリーミング配信のスポティファイが初めて行った方法で、資金調達をともなわず、新規の株式の発行はありません。既存の株式を上場するだけで、公募価格の設定など投資銀行が間に入って行う引受業務が必要なく、上場のコストを抑えることが可能です。スポティファイの直接上場時には調整役がいないことから株価が大幅に崩れるのではないかなどの懸念がありましたが、むしろ株価は安定し、上場は成功したといえます。
直接上場が可能な企業は新規の資金調達が費用のないくらい潤沢な現金を持ち、知名度も十分にある企業、つまり大型の企業に限られます。民泊大手のエアビーアンドビーは直接上場を検討しているようですが、今回、スラックが成功するか否かで、今後の大型の企業の上場方法が変わっていく可能性があると考えます。
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