保有資産縮小について、時期や方法、最終的な規模など重要な議論は次回以降に持ち越されており、次回以降の会合がますます注目されます
2019年2月1日(金)Newsモーニングサテライト
野村グループ 草田裕紀さん
保有資産の正常化プロセスを修正する用意があると発言しましたが、野村では保有資産の縮小は今年後半か来年の年初に終了し、そのあとは緩やかな拡大トレンドに入ると予想しています。
一つの見方として保有資産縮小の影響を政策金利に換算することで、どの程度の引き締め効果があるのかを検証する方法があります。日本銀行スタッフによる推計を用いると、現在、FRBが進めるおよそ年間5000億ドルペースでの縮小は利上げを年に1.5回から2.5回している計算です。そう考えると、かなり引き締めを行っている印象ですが、弊社ストラテジストが試算した保有資産縮小を加味した政策金利の水準を見て見ると、現在は0%近辺で緩和的と見ることもできます。
次回会合以降のタカ派サプライズの可能性も考慮すべきと考えます。市場は今回のFOMCを受けて、利上げ停止、保有資産縮小の見直しというハト派材料を織り込み始め、株価はしばらく上昇する可能性がありますが、保有資産縮小について、時期や方法、最終的な規模など重要な議論は次回以降に持ち越されており、次回以降の会合がますます注目されます。
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