要するに、デルの本業の価値が全く評価されていない状態なので、この機会がかなり割安とみて大手機関投資家が注目しているんだと思います
2019年2月22日(金)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん
注意しなければいけない点なんですけれども、去年、アメリカ国外で運用するファンドに対する課税方針が変わったので、これによって投資方針とは関係ない現金化の動きが年末にかけて広がって、株価が安値を付けましたけれども、これは特殊要因だったと思います。
マーケット環境が厳しい中でもあえて買っていた銘柄というのはやはり機関投資家が自信をもって投資している銘柄というので参考になると思います。まずはお礼までバークシャー・ハザウェイというウォーレン・バフェット氏が率いる会社が投資していた大手金融株、JPモルガンとかバンク・オブ・アメリカ、この辺の買いが目立っていました。大手銀行株は今、株主資本利益率が金融危機以来最高水準になっているんですけれども、にもかかわらず、割安な株価がずっと続いていますので、ここに着目したのだと思います。
去年12月28日にPCメーカーのデルが再上場しました。デルというのは仮想化ソフトウェアのVMウェアとか数社の株式を保有しているんですけれども、この保有している株式だけでデルの時価総額を上回る、逆転している状態なんですね。要するに、デルの本業の価値が全く評価されていない状態なので、この機会がかなり割安とみて大手機関投資家が注目しているんだと思います。
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