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市場では経済の減速を指摘する声もありますが、投資家の多くはアメリカ政府の閉鎖の影響や貿易戦争のリスクを過大に評価している可能性もあると考えています

2019221()Newsモーニングサテライト

 

米国みずほ証券 兼松渉さん

 

12月の小売売上高が弱かっただけに、サプライズ感が強いもので、むしろ小売売上高について異常値であったという指摘や政府のデータの信ぴょう性を疑う声も出ています。

ウォルマートはアメリカのトイザらスの倒産をチャンスととらえ、玩具の販売を強化しており、実店舗で子供がおもちゃを体験できるイベントを実施するなどオンラインとの差別化を図る取り組みが功を奏しています。一方、アメリカのeコマース販売も食料品デリバリーなどが好調で大きく伸びています。オンラインで注文してドライブスルーで商品をピックアップするサービスは年末商戦中に駐車場探しの激しい戦いを回避できるなどといった点が消費者に好評となっています。

実はウォルマートのCEOと先週決算を発表したシスコのCEOが同じようなことを言っている点が気になっています。両者ともに企業の支出や個人消費について最近のマクロ経済の不透明感の影響は見られていないとの見方を示していました。市場では経済の減速を指摘する声もありますが、投資家の多くはアメリカ政府の閉鎖の影響や貿易戦争のリスクを過大に評価している可能性もあると考えています。

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