中長期的な観点からすれば、各社それぞれのビジネスモデルが大きく変化していく中で投資家の注目点が各社の事業成長を図るより正確なデータに移行することになるわけで、必ずしもネガティブな材料ではないと考えています
2019年2月12日(火)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 兼松渉さん
アップルトファイスブック、そしてツイッターにある共通の動きがみられました。アップルが今回からiPhoneの販売台数の発表を取りやめたほか、フェイスブックは今後、データの開示についてフェイスブック関連の開示を徐々に減らし、インスタグラムを含めたアプリ全体のデータを増やすことを明らかにしました。また、ツイッターも月間アクティブユーザー数の発表を取りやめるとしています。
成長が鈍化している分野の数字に投資家の注目が集中することを避けたい狙いがあるとみています。アップルはiPhoneの端末販売からサービス事業へ、フェイスブックはフェイスブックのアプリからインスタグラムのアプリへ今後の業績の伸びを牽引する事業が大きく変わってきています。ツイッターについてはログインした月間ユーザ数を数えるよりも広告を見た利用者の数、つまりマネタイズが可能なユーザの数のほうが重要との考えなんですね。
確かに目先のところでは情報の開示が減ることによる不透明感の強まりは否定できません。しかし、中長期的な観点からすれば、各社それぞれのビジネスモデルが大きく変化していく中で投資家の注目点が各社の事業成長を図るより正確なデータに移行することになるわけで、必ずしもネガティブな材料ではないと考えています。
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